「おめでとうふたりとも」
「ありがとうございます」
「あの戦いのおかげです」
天空での戦いが脳裏に浮かぶ。
「あーあ、俺も行きたかったぜ」
「私も。今度行く?」
「あ、それいい」
今度は賛同するポロン。
「それにしても、いくら強いのを集めたって、優勝は俺たちの中の誰かだろ」
「そうですね。伝説の聖戦士のパーティですもんね」
「一応お前たちもはいってんだぜ」
「え」
睨むキラ。
「も、もちろん優勝を狙います」
「よっし」
「見たところ地上の大盗賊とか、名のはせた詩人とかいるみたいだけど、まあたいしたことねーな」
「いえ」
「ヤオ?」
「異世界から来てる人もいるみたいよ」
「地下世界か?」
「いえ、もっと……ううん。なんでもない」
笑顔を見せて首を振るヤオ。
「そういえばヤオは、めちゃくちゃレベルが上がってんだぜ」
「へえー」
「シフォンに力負けしたのが悔しくて、メタル狩りの一人旅に出やがって」
「夫をおいてな」
「はぐれメタルとか、メタルキングとかだけじゃなくて、伝説のなんとかキングとかまで倒したって話すんだ」
「そうよ、もう巨体のくせに素早いったら、後ろからなんとか一撃だけいれたらなんとそれが会心の一撃!」
嬉しそうに話すヤオ。
「いいなあ。私も行きたかった」
指をくわえるシフォン。
「レベルも100を軽く超えちゃって」
「多分この中で一番強いのはヤオかアルスだな」
「僕は」
「レベル的にって話だ」
「そうですね」
パフパフパフ
「それでは予選を始めます。参加者の方は会場にお集まり下さい。なお会場には、アモールの水、せかいじゅのは、せかいじゅの雫等販売されております。存分に力を出し切って戦ってください」
「せかいじゅ……」
「伝説のアイテムだわ」
「ただの武術大会じゃねえみてえだな」