「次の試合はさすらいの力持ちアブサン選手と、異世界の旅人ローレ選手です」
ア「やれやれ、俺はこんなところに来るつもりはなかったんだけどなあ」
アーサー「ローレ頑張って」
サマンサ「私達は負けちゃったけど、アンタなら勝てるわ」
ロ「うっし」
青い服にゴーグルを頭の位置にかけたローレと呼ばれた青年は、白い大きな大剣を頭の上で真横に体を伸ばす。
ア「あんな若いのが相手かあ」
アブサンはその巨体と同じくらい大きな戦斧を背中に背負ってゆっくりと舞台に上がる。
ローレも体を鳴らしながら後に続く。
ポ「あんな体格差があって大丈夫か〜あの青いほう」
プ「スピード対パワーってとこですかね」
キ「……」
ヤ「どうしたのキラ?」
キ「や、あの細いほう、なんとなくアルスに似てないか?」
ヤ「え?」
シ「そういえば……」
6人で青い戦士を凝視する。
プ「仕草がちょっと」
シ「目の感じが似てますね」
ポ「雰囲気が似てるな」
ヤ「真面目そうね」
キ「アルスの親戚じゃねえ?」
ア「まさか」
舞台上の青い戦士は不敵そうな笑みを浮かべた。
「では、はじめてくださいっ」
「ベゼルについてやってきたけど、仕方ない。せーの」
重い斧を頭上高く振り上げる。
「うおりゃあああ」
ガコン
誰もが避けるだろうと思われた、大男の巨大な戦斧の一撃を見舞われた、青い戦士はその場を微動だにせず、予想外の音を響かせた。
戦士は斧の力を白い剣を水平にして、真正面から受け止めてしまった。
「な……」
アー「いいぞ、ローレ」
サマ「カッコイイ〜」
「うおおおお」
少し体を沈ませると、戦士は力任せに自分の剣を振り切った。
「うおっと」
バランスを崩すアブサン。
「はあっ」
ものすごい速さで剣が十文字に交差されると、アブサンの衣服が切り裂かれる。
「降参しろ。その気になれば腕を切り飛ばすこともできる」