「第8試合、王女アリーナ姫対勇者テン選手です」
「ようやく出番ね。
絶対優勝してみせるからね」
落ち着いた笑顔で闘技場にのぼるテン。
「では、はじめてくださいっ」
アリーナは地面に手を突っ込むと、闘技場の「床をまるごとえぐって」そのまま持ち上げた。
「うおおっ。すげえ」
観客席から驚きの声があがる。
その巨大な土岩の塊をテンに向かって投げつける。
天空の剣で真っ二つに切り裂くテン。
「あの子もすげえ!」
アリーナは岩に続くように、テンに殴りかかる。
剣の腹で受け止めるテン。
剣と拳の剣劇の音が響く。
シ「あのお姫様すごい力……」
ヤ「うん。私達みたいに気の力じゃなくて、単純な拳の力で勝負してる。
それにすごいスピード」
シ「しかも会心の一撃を連発してるわ……」
ヤ「武闘家の達人ね。」
ポ「ふ〜ん。あのかわいこちゃんがねえ」
アリーナは拳でテンと渡り合っていた。
テンは炎の呪文を唱えて距離をとる。
「う〜〜ん。お姉さんすごい力だね。ボク燃えてきちゃった」
体を震わせたあと、テンは闘技場の隅に剣を放り投げた。
地面に突き刺さる天空の剣。
アリーナ「?」
テンは拳を構えるとアリーナに殴りかかった。
拳でぶつかり合うふたり。
お互いの拳がお互いの顔面を捉え、お互いが飛ばされる。
アリ「キャー。いいわね。いいわよ。
こういうのを待ち焦がれてたのよ。私は」
喜びに打ち震えながら、小さな勇者に拳をぶつけるおてんば姫。
アリ「ピサロと決着をつけるのよ、私はっ」
拳のぶつかり合いは、アリーナのほうが上回っていた。
思い切りなぐりとばされるテン。
右手で顔を拭う。
テ「ほんとに強いなあ」
嬉しそうなアリーナ。