「!!」

 

 咄嗟にかわしたアルスのロトの鎧が欠ける。

 

「これは……」

「ロトの鎧には、オリハルコン程の強度はないんです。まともにくらえば破壊されます」

「さすがだね」

「手加減しないでくださいね」

 

 今度はアルスが微笑む。

 

「王者の剣よっ。我っアルスの命に従いその力を示せっ」

 

 紅蓮の火竜が現れ、辺りを焼き尽くす。

 

「わっ、ロトの剣 じゃない?」

 

 ギガデイーン

 

 雷雲が巻き起こり、辺りを雷の渦にする。

 

「うおおおお」

 その体力で耐えるローレ。

(そうか。あのひとは剣術だけじゃないんだ。呪文もサマンサレベルか、それ以上に使えるんだ)

 剣の柄をギュッと握る。

(だったら俺はこれで勝負するしかないな)

 焼け焦がれながら、アルスの姿を捉える。

 

「はあっ」

 近付いて剣の勢いをぶつける。

 つばぜりあいになった。

 

(力勝負なら負けたことはないっ)

 体重と気を乗せて押す。

「なっ」

 アルスが押し返してきた。

(そんな……力でもあっちが上!?)

 

サマ「うそでしょ……ローレが押されてる」

アー「ローレの力負けなんて」

「クっ」

 

 真後ろに弾け飛んで最後の剣を振るう。

 

 鳳凰十文字大切斬っ

 

 キンッキンッ

 

 刃を全く同じ動きに動かして、真正面から弾くアルス。

 

(奥義の技まで真似られた!?)

 

 ひざを落とした子孫に剣の切っ先の先を向けるアルス。

「まいった」

 




     


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