「それでは第10試合目です。テン選手とピサロ選手、ご登壇ください」
舞台に上がるテンとピサロと呼ばれた男。
漆黒の鎧は、禍々しく、とてもまともな人間の装備とは思えなかった。
キ「あの鎧と剣……」
ア「呪いがかかってる?」
キ「いや呪いというよりも、そもそも人間が装備できる類の物じゃねえ」
ヤ「じゃあ」
キ「人間じゃないってことだ」
プ「どうしますか? 俺たちで取り押さえますか?」
ポ「あいつも呼ばれたんだろ、俺たちみたいに。ほっときゃいいさ」
プ「でも……もし」
ア「人間じゃなくても、風格と、それにかなりの強さを持ってるみたいだ」
キ「ああ、モンスターでも狂っちまうような装備を、逆に支配している。血統だろうな」
シ「血統……」
「天空の勇者か……」
「?」
「○○とは違うようだが、その装備。天空の血をひく者にちがいあるまい」
「うん、おじさんは?」
「おじ……私は魔族の王。天空の勇者と剣を交えたことも、共に戦ったこともある」
「ふ〜ん」
「アイツとは決着を着けたいと思っていたが、まさかこういうカタチで実現するとはな」
「僕はおじさん、知らないよ」
「血が知っているはずだ。それに私はおじさんではない。人間の数え方だと200年もとうに越えている」
「じゃあ、おじいさんだ」
「おじい……ふっおまえは私の会った天空の勇者よりも子供のようだな」
「子供じゃないよ」
「そういう受け答えが、お前が子供だと言っている、まあいい。サントハイム姫や、バトランドの第一級戦士を倒したのだ。強さだけなら問題ない」
「おじいさんも強そうだね」
「まだ言うか……」
「それでは始めてくださいっ」