「では準決勝です。テン選手とアルス選手、舞台へどうぞー」
「よーし、張り切っちゃうぞー」
肩を回すテン。
「お兄ちゃん、頑張ってー」
「頑張ってねアルス」
「相手は子供とはいえ、どこかの世界の勇者だ。油断すんなよっ」
「ああ、行ってくる」
右手で答えて、舞台に上がる。
「では、始めてくださいっ」
剣を収めて、右手を上げる幼い勇者。
らいでぃぃーん
アルスも呪文を唱える。
ライディィーンン
広い舞台全体に雷撃が響き渡り、お互いが押し合った後掻き消えた。
「互角か?」
「呪文の威力は同じね」
「力を試したのかい?」
「電撃呪文が使えるお兄さんも勇者?」
「君とは違うみたいだけどね」
「ふーん」
青い鎧をしげしげと見つめる。
「確かに僕には装備できないかも。でも血の源は同じ気がするよ」
「同じ!?」
「僕らの世界と、お兄さん達の世界は、いつかどこかで
繋がってるかもってことだよ」
「繋がってる……」
「いくよっ」
大きな天空の剣を、その風体には見合わないほど軽々と滑らせるテン。
盾と剣だけでは受けきれずにダメージ受けるアルス。
「はあっ」
力任せに振り切った王者の剣に飛ばされるテン。
「あたた、力ではあっちが上かな?」
回復呪文を唱える。
アルスもベホマを唱える。
ポ「剣術も呪文も同じ勇者タイプか……」
テンはスクルトを、アルスはマホステを唱えた。
「ボス戦みたいになっちゃうなあ」
天空の剣を構えてアルスに切りかかった。