「くっこおのっ」
「はっ」
あれからずっとふたりはお互いの剣を交じあわせて戦っていた。
致命傷を狙いつつも、お互いそれを交わしつつ、ダメージだけを蓄積させる。
それも、回復呪文で掻き消えてしまう。
「すげえな」
「体力がよく続くよな」
(まずいなぁ。体力かマジックパワー切れを狙ってたんだけど、底が見えないや。自信あったんだけどなあ)
衰えることなく、むしろ余裕ありげに剣を振るう勇者は倒れそうもない。
「うわっ」
距離をとってひざを着くテン。
「! ギガディーイン」
隙を逃さず電撃呪文で後を追う。
「しめたっ」
天空の盾を構えるテン。
魔法の鏡がテンを守る。
天空の盾が呪文を弾き返す。
「さらにっっ」
器用に右手で天空の剣を振りかざし、凍てつく波動をかける。
バリバリッ
雷流のなかのアルスに、自分の呪文もぶつける。
ぎがでぃぃーん
ふたつめの電撃呪文がアルスを襲う。
アレス「さてどうする? ダブルギガデインを自分でくらったことはないだろう。相手にはマホカンタもかかっている。自分の呪文は使えない」
アレスはふたりの戦いを見下ろしていた。