「やるじゃないか。いいセンスだ」
「王者の剣よ。我アルスが命じる。唸れっ」
炎の竜と、風の竜の2体が召喚され、アレスに牙を向ける。
「おっと」
エネルギーのドラゴンを、剣で真っ二つに裂く。
「俺はもっと高い次元の戦いがしたいんだ」
アレスの目が鋭くなる。
ぞくっ
アルスに一筋の寒気が走る。
それはいくつもの死線を越え、いくつもの屍を築き上げた者にしか出せない気だった。
「死ぬなよ」
アレスは印を結ぶと自身の膨大な魔法力を集め……
「マダンテ!!」
「うわああ」
巨大なエネルギーに大きく吹き飛ばされるアルス。
シ「アルス様っ」
キ「あの野郎、マダンテまで」
ポ「でも、今がチャンスだ」
プ「え?」
ポ「マダンテの後は隙が大きいんだ。マジックパワーを回復させようとすると、さらに隙が大きくなる。さっきのあの子もやっただろう」
ヤ「あ、テンって子」
ポ「アルスなら……わかってるはずだ」
アルスは体勢を立て直して、自分を回復しながら、アレスを探した。
「今なら一撃入れられるはずだ」
アレスは剣を置いて、手で印を結んでいた。
「今だ」
懐に飛び込もうとする自分の動きをアルスは止めた。
「……」
「どうした? かかってこないのか?」
「くっ」
それでも剣を動かさないアルス。
「よく気付いたな、飛び込めばマジックパワーなどなくても、逆にカウンターをくらわせたものを。だが浅はかだな」
アレスは祈りを捧げて魔法力を集めた。
アレスのMPが回復する。
「どちらにせよ同じことだ」
マダンテ
「うわああ」
2発目のマダンテがアルスを襲う。
ポ「マダンテを連発……」
冷や汗が落ちるポロン。
「くそう」
今度はなりふり構わず、アレスに剣を向けて飛び掛る。
大剣を大きく一閃して、アルスをカウンターで弾き飛ばす。
「ふっふっふ、どちらも同じ結果だな」
アレスは再び、自分の魔法力を回復させた。