ガイン
プ「なんだ?こいつら・・・」
シ「かったいわねえ。」
プ「俺の剣が通らないなんて・・・」
シ「・・・まかせて。はああああ・・・」
気を集中させるシフォン。
ほんとにヤオそっくりだ。
「アチョーー!」
会心の一撃で甲羅を砕く。
テ「やったあ。」
微笑んで飛び跳ねるシフォン。
そんな中アルスは・・・
王者の剣で甲殻の鎧を事も無げに切り裂いていた。
プ「すげえ。なんであんなに斬れるんだ・・・」
シ「さすがね・・・」
うっとりするシフォン。
カニの群れが呪文を唱え始めた・・・
スカラ
カキィン
アルスの王者の剣すらも弾く。
シ「守備力が・・・」
プ「シーザー!」
ブラックシーザーがいてつく波動を放つ。
本当にキラがいるみたいだ。
カニの群れは構わず全体守備力強化魔法を続ける。
プ「なら・・・£Ф・・・イオナズン」
素早く印を結んだ後、戦士の左手から放たれた爆発の呪文が洞窟内に響く・・・
キラークラブの群れはダメージを受けたようだが、止めを刺すにはいたらなかった。
テ「そんな・・・イオナズンで倒れないなんて・・・」
プ「シーザー!」
ブラックシーザーが炎を吐き出す。
シフォンも一匹ずつ削っていく。
ア「下がって。」
アルスは王者の剣を振りかざすと無造作に振り下ろした。
紅蓮の火竜が洞窟内を飛ぶ。
洞窟が聖なる光で満たされ、後に残るのは黒コゲのモンスターの群れ。
プ「すごい・・・」
シ「これがロトの勇者のちから・・・」
テ「どんなもんよ。うちの勇者は。」
得意そうなティーエ。
「ふう。」
高まった力を抜くアルス。
ア「先へ進もう。」