少しじめじめした広いダンジョンが広がっていた。
シ「広い・・・え?なんで?小さな浮島だったのにこんな広い空間なんて・・・」
プ「きっと異次元空間なんだ。」
テ「ここは・・・」
ア「ネクロゴンドの洞窟・・・」
プ「え?」
シ「地上最強のダンジョンの?」
ア「造りがそっくりだ。ホラこの壁も・・・」
テ「ホントだ・・・」
ヤオとポロンとスライムたちと・・・そして老師様と駆け抜けたダンジョン・・・
思い出で胸がつまりそうになる。
シ「なにかいる・・・」
空中に浮かんでいるホイミンがプロキスの後ろに隠れる。
プ「なんだ?」
ア(ああ・・・・・・そういえば魔物の気配に最初に気付くのはいつもヤオだったっけ・・・)
暗闇から沸いてきたのは何体もの蟹の魔物。
プ「なんだ・・・甲殻系か・・・
体は硬いけど、レベル的にはたいしたことないな。」
剣を構える戦士。
シ「いえ・・・異次元の魔物だもの・・・
ガニラスや地獄のハサミとは比べちゃ駄目よ。」
拳を固める武闘家。
テ「アルス。」
ア「ん?」
テ「モンスターよ。
ぼっとしてないで戦わないと・・・」
ア「そうだね。」
落ち着いて王者の剣を握る勇者。
テ「大丈夫かしら・・・」
緑色のカニの群れが襲い掛かってきた。