ポ「それよりアルス・・・」
ア「ん・・・」
ポ「なんで、キラやヤオや、イズナ達や、アルスの親父さんたちまでほったらかしなんだ?」
ア「・・・」
ポ「俺にも愛にこねえし。」
テ「会いにでしょ。」
ポ「キラやヤオは会いたがってたぞ。」
ア「みんな元気かい。」
ポ「ああ、あのふたりは小さな隠れ里で、毎日格闘大会に明け暮れてるよ。」
テ「格闘大会?」
ポ「生き残っていた里の子孫とそれ以外の見込みありそうなのも集めてな。
後進の若い奴等の為、とか偉そうなこと言ってたけど、ありゃあ夫婦の喧騒の発散だな。」
テ「なにそれ?」
ポ「夫婦をやってりゃ色々あるのさ。
毎週決勝戦は、武器部門のキラ対拳闘部門のヤオで、そりゃあ凄まじい戦いが
繰り広げられてんのさ。」
テ「あのふたりなら、きっとすごい試合なんでしょうね。」
ポ「今んとこ、20勝7敗とかで、ヤオの勝ち。
キラのやつ尻にしかれてやんの。」
テ「ヤオ強いのね・・・」
ポ「素手の嫁に剣は使えねえって、キラも素手で・・・
武器なしの戦士が、拳の達人の武道家に勝てるわけねえよな。」
ア「それでも7勝したのか・・・」
ポ「半分は、じゃああたしが武器を持つってヤオが鋼の剣を取り出した時のだけどな。
攻撃力下がってるっつうの。」
テ「なんだか楽しそうね。」
ポ「腹減ってるだろ。
おなじみの飯でも食っていけよ。
自分で作ってな。」
ア「うん。」
テ「・・・たくっこういう時はちゃんと主がもてなすものよ。」