テ「わあ。」
プ「ロトの勇者・・・」
シ「かっこいいーーーーーーっ。かっこよすぎ」
目がハートマークのシフォン。
ポ「どうだ?感想は?」
ア「うん。なんだか、何も着てない時より体が軽い感じがする。
それに・・・」
ポ「うん?」
ア「数多の戦いの息吹を感じるんだ。」
ポ「なんだか難しいこというなあ。」
テ「アンタ元賢王でしょ。」
笑うみんな。
ポ「よっしこれで装備は万全だ。後はと。」
大きな袋を持ち出す。
テ「なにソレ?」
ポ「これはだなあ。」
袋を広げる。
中にはたくさんの指輪が・・・
ア「これ・・・祈りの指輪・・・」
テ「こんなに?」
ポ「魔法力が尽きたら終わりだからな。
持てるだけ持っていくんだ。」
指輪を手に取るシフォンと、プロキス。
ア「え、キミたちも?」
シ「わたしは僧侶の呪文を一通り。
プロキスは魔法使いの攻撃と補助呪文を全てマスターしてるんです。」
テ「すっごいのねふたりとも。」
感嘆するティーエ。
シ「この蜃気楼の塔でポロンさまに教えていただいたんです。」
これ以上ないくらい鼻が伸びて、得意顔のポロン。
ポ「いいか?ロトの血を引くアルスに、魔法使いと僧侶それぞれの魔法マスターの戦士と武道家、
それに伝説のホイミスライム。
このメンバーでも、おそらく勝負になるかどうかは微妙なとこだ。」
ゴクンと唾を飲む、若いふたり。
気楽そうに浮かんで回っているホイミスライム。
ポ「しっかりやってこいよ。」
ア「頑張ってくるよ。」
落ち着いて答えるアルス。
ポ「まあアルスなら、きっと大丈夫だな。ふたりを頼んだぜ。」
ア「うん。」
プロキスとシフォンの肩を抱くアルス。
ティーエとホイミンもアルスの黒髪と腰にそれぞれしがみつく。
ア「ルーラ」
3人と妖精とモンスター一体の体が宙に浮かび上がる。