ローラン城・・・
みんなで異魔神を倒すため乗り込んだお城。
今では人の手に戻り、しずかに復興していた。
プ「ここが・・・」
シ「ローラン城。」
ア「ローラン一世が治めて、その後異魔神の居城となったけど、
その前は竜の神様のお城だったんだ。」
テ「ここから、天界に行けるのね。
さっそく聞き込みよ。」
例によって門番が出迎える。
「おおお、青い鎧のロトの勇者が我が城に・・・
これは、夢?」
テ「アレル様じゃないわよ。
異魔神を倒したアルスよ。」
「おおおお、アルス様。
私にとってはアレル様以上にロトの勇者でございます。
今日はどういった御用でローラン城へ?」
シ「なんでも更なる異世界、天界へ導かれる扉があるとか・・・」
「おお、天界へ・・・
確かにその伝説は伝わっております。
見たこともありませんが、アルス様ならきっと竜の神様のお導きがあることでしょう。
奥の教会をお尋ねくださいませ。
シスターがなにか知っていると思います。」
深々と頭を下げて道を開ける。
ア「ありがとう。」
テ「ちょっと馬面の門番さんだったわね。」
そっと耳打ちするティーエ。
入城する、アルス一行。
「よくいらっしゃいました。」
ア「はじめまして。」
「よくぞ、あの強大な異魔神の手から世界を救い、この城を取り戻してくださいました。
心からお礼申し上げます。」
ア「・・・」
「あなたがいつの日かこの城を再び訪れることはわかっておりました。
ご案内いたしましょう。
天界にすすむ光溢れる場所へ。」
テ「ローラン城は、異魔神に壊滅させられたのに・・・」
「城は一時なくなりましたが、広大な地下と、聖なる力は消えることはありません。
元のように形を整えることで、ふたたび加護を取り戻すのです。」
ア「どこにその光溢れる場所があるのですか?」
「あなた達がよく知る場所・・・
あなた達もその目で見たはずです。
光のご加護を・・・」
シ「へえ・・・」
ア「ここは・・・」
テ「ジャガンだったアランと戦った場所・・・」
異魔神に敗れたジャガンを守り、フレイアさんに奇跡の力を与え、
魔人となったロトの血を光の道へと導いたあの場所。
「この地上で最も神の加護を受けた、最も天界に近い場所です。
さあ、光のテラスへ。
もしまことの勇者の称号をその心に持つなら、その光の中で天界に導かれましょう。」
光の中に進み出るアルスと、後に続くプロキス、シフォン、ホイミンとティーエ。
パーティの意識が光に包まれる・・・