「ふわあ。すっごいわねー。」

町は派手な看板や、アドバルーンまで浮かんで、賑わっていた。

久しぶりの大勢の人に目が回る。

「いらっしゃいませ。大商人の集まるゼニスバーグにようこそ。」

「アッサラームよりすごいんじゃないかしら。

アルス気をつけてね。

こういう所は誘惑も多いんだから。」

「町長さんの家は・・・」

「お兄さん。初めてかい。

ココは地図がないと迷っちゃって話にならない町だよ。

ひとつ50ゴールド。」

「ちょっと、私達は町長さんに頼まれてこの町にきたのよ。」

「お、妖精連れかあ。

カッコイイねえー。」

「まけなさいよ。」

「この町は金が全てさ。まさか、50ゴールド持ってないってことはねえだろう。」

「払うよ。」

「裏情報満載の裏地図もあるぜ。5000ゴールドだ。

名品珍品を扱うオラクル屋に、町の裏路地にある武器屋、占い屋。

おにいさんが楽しめそうなお楽しみの店まで・・・」

「ちょっと見せなさいよ。」

男から、地図をひったくる。

「う〜んと、必ず当たる占いジジイの店。

うさんくさそー。

スライムレース、格闘場、すごろく、ルーレット ビンゴゲーム完備ゼニスカジノ。

オススメは1000枚巨大スロット。

ワンコイン20ゴールドとして・・・一回20000ゴールド!?

タカスギ・・・

・・・ちょっと裏路地にはいると、そこは、幻の武器防具が並ぶ伝説のよろずやが・・・

妖精専門店!?妖精用のミスリルの剣や、あぶない水着、魔法のビキニ、神秘のビスチェが・・・」

「おっと、駄目駄目駄目。それ以上は金とるよ。」

「もう、いいところだったのに。」

「欲しいだろ?ベリーダンスが見られるところや、それ以上のことをしてくれる秘密の・・・」

「じゃあ、50ゴールドの地図を。」

冷静に50ゴールドを渡すアルス。

男&テ「ええ!?買わないの?」







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